現代の住まいづくりにおいて『高気密高断熱な家づくりは不可欠!』みたいな空気が流れていませんか?
そのような私はというと、決して高気密高断熱化が要らない!と、思っている訳では無く、むしろ真逆であり、必要性を感じている1人な訳なのですが・・・。
では、
なぜ、高気密高断熱化をするのか?
という根本の部分を今回は、お伝えさせて頂きたいと思います。
すでに理解されている方には、当たり前過ぎて申し訳ございませんが、そもそも、家づくりにおいて、私たちや皆様が大きく願うのは・・・
冬暖かく、夏涼しく、光熱費を抑えられる家
そこだと思います。
お客様の家づくりの核心って、ごくシンプルで、家族が安心して健やかに過ごせる事。なのだと思います。
勿論、耐震性やデザイン性など、家づくりの要は、あげればキリは無いですが、基本的には、この目的達成の為に、高気密高断熱化をするのだと思って下さい。
国も脱炭素化に向けて発進
そして、現代においては、国も脱炭素化に向け、住まいの高性能化を望んでおり(※高性能化すると、第一次エネルギーの消費が減るし二酸化炭素の排出も減る)、補助金を投下したりする事で、急加速しながら、この言葉が皆様へと周知された訳ですね!
高気密高断熱を、身近なもので例えてみる!
家という規模感では、どうしても一般の方にはとっつきにくいので、私はいつも身近なものに例えながら、お客様にご説明させて頂いております!
断熱性の高いもの
Ua値(外皮平均熱貫流率)
例えば、冬にダウンを着ると暖かさは増します。しかし、風が強い日には、体から熱が奪われ寒く感じます。
気密性の高いもの
C値(隙間相当面積)
先程のダウンに防風対策として、カッパを羽織れば、体から熱が奪われにくくなり、寒さも和らぎ、むしろ自ら発する熱でポカポカします。
ただし、このままでは、自分の汗や水蒸気で、肌着が蒸れてしまいます。実際に、肌着は冬場に蒸れると風邪を引きやすくなりますよね?
それと一緒で、断熱材も一旦蒸れれば、乾くまで時間が掛かりますし、性能も失います。そして厄介なのが・・・
皮膚がふやけるのと一緒で、木は腐ります。
皆さんの恐れる白蟻さんは、蒸れた木が大好物です(>_<)
自然の摂理でいうと白蟻は必要な生き物なのですが・・・。人間主観で見ると悪者扱いなんですねー(泣)
当社では、白蟻さんには申し訳ないですが、縁を切らせて頂く方向で家づくりさせて頂いております。
そこで!
それを防ぐ為に、衣服では、ゴアテックス(防水するが、湿度は通す)などの特殊な素材が用いられます。
建築では、外壁側に透湿防水シート。室内側には、防湿気密シートが用いられる事が多いです。(※他にも方法ありますが、省略。)
その理由は、基本的に、湿度も温度と同じく、高いところから低いところに向けて移動します。一般的には、冬場、加湿器などを可動したり、生活熱(煮炊きしたり、お風呂の湯気、人間の吐く息)で、室内側の湿度が上がります。
この家の中の水蒸気が壁の中に入り、一気に冷やされることから、壁内結露致します。
人間でも、冬場に暖かい格好で運動すると、徐々に衣類の内側が濡れるのを体験した事ってありますよね?あれと一緒の現象が家でも起きてます!
ですので、家の外と中の温度差が激しく、風の強く吹く日は一番、家や人間にとって悪条件な日だと認識して下さい。
こんな感じで、建築も規模が大きくから難しく感じるだけの事で、実際は至ってシンプルだし、世の中の摂理に追従しています。
長くなるので、皆様へはこのあたりまでご理解頂ければ嬉しいです(*^_^*)
ちなみに・・・、まだ余力のある方はぜひ!(笑)
世の中の高気密高断熱なもの
冷蔵庫は、少ないエネルギーで、約10年から20年ほど、唯一電気を使いっぱなしの家電ですよね?皆さんは、普段あまり意識していないと思いますが、冷蔵庫が省エネでないと、皆さんの家計って、とんでも無い事になりますよ(笑)
それとか、毎日お湯って使っていると思います。お湯を沸かす機械が省エネでないと、これも皆さんの家計を苦しめます。
このあたりの説明を、現代の家に置き換えると・・・
6帖用のエアコン一台で・・・。みたいなセリフとか、床下エアコンを・・・。24時間第一種換気で・・・。太陽光を・・・。ZEHが・・・。とか、世の中の家づくりが、どんどん省エネに向かって走ってます。
建築業界のみならず、自動車業界なんかは白熱しまくっていますよね?
だったら極論、冷蔵庫を大きくして住まえば、高気密高断熱の家、完成!ってなりそうですが。
しかし、そうはいかず・・・
家ともなれば、外の景色は見たいし、冷蔵庫みたいに冷やすだけでなく、暖かくもしたい、風雨にもさらされるから、耐久性も必要。日本は地震は来るから耐震性も。せっかく太陽の力があるから活用したい。などと、実は至って複合的!・・・目的はシンプルだが、内容はいつも複雑!(笑)
だから正直なところ、それぞれの素材や商品選びには、お客様や工務店が、どういう家づくりをしたいのか?という目的が大切!
当社は、どの素材も商品の批判も致しません。それは、目的に応じて長所と短所がしっかりありますし、それも、見る人によって違いますので。
私たちは、地元に根づく家づくりという創業時に掲げた理念のもと、『信頼出来る素材や商品』を出来る限り活用させて頂いております。
実際に当社の現場では
セルローズファイバー断熱
K様邸、セルローズファイバー施工前の様子(現場ブログ)
セルローズファイバー施工中の様子。
第一種換気システム
K様邸、第一種換気システム施工の様子(現場ブログ)
各居室の空気もくまなく新鮮な空気に交換してゆきます。
このような素材や商品を用いながら、高気密高断熱化を当社では達成させて頂いております。(※高気密高断熱化に、絶対この商品、素材を使わないといけない!なんて事はありません。)
ぜひ、家づくりの際は、過度にはならず(何でもやり過ぎが良いとは限りませんので)とも、高気密高断熱化を基本としてお考え下さいませ!
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